〈物語〉シリーズ最新作・結物語 ネタバレ感想 5年後のみんなはどうなっている?
2017年初投稿になります!
今更ですが、あけましておめでとうございます!
なかなか記事更新することができていない状況ですが、なんとか暇とネタを見つけたら書きたいと思っていますので、本年もよろしくお願い致します。
年明けから傷物語の最終章・冷血編も公開され、今日はオフシーズンの最終巻・結物語の発売でしたね!
やっとこさやってきた休日にとことん〈物語〉シリーズを楽しんできました!
傷物語・冷血編、集大成だけあっていろんな感情を抱かせるとても力のこもった作品でした。6年間待たせただけはあります。
やっぱり映画館のスクリーンで見るのは別格ですね…!
羽川さんの色っぽさ、やばかった。。
そんでもって最後のシーンでは涙が出ました、そういえば本読んでる時も同じところで涙がでたような記憶がよみがえりました。
3部作通してみたいですね!
ではここからは本題の結物語。
ネタバレ含んで書きますので、ご注意ください。
5年後の〈物語〉
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オフシーズンに入り、もう無いんだろうなと思っていた阿良々木くんの語り部。
最終巻にて復活です。
「誰がしゃべってんだろ…?」と思って読んでいましたが
「僕」と出た瞬間に歓喜でした…!
時系列は阿良々木くんたちの高校卒業時から飛び、5年後。
大学も無事卒業し、警察学校も終え、警察官の研修として4年ぶりに地元を訪れる阿良々木くん。
自身の変化も含めて、いろいろなことが変わっている。
かつての恩人・友人・後輩・知人は一体どうなっているのか…。
阿良々木くんは警察官になっていましたね。
両親が警察官なので、可能性は十分ありましたけど、容疑者の可能性も十分に秘めていましたから結構びっくりです(笑)
そんな新人警部補・阿良々木暦は、臥煙さんの計画の一つでもある”風説課”なる新しい部署にて4ヶ月の研修をすることになります。
”風説課”とは、
怪異譚になる前の噂なんかの調査・解決がお仕事です。
まあ一般の部署からすれば窓際部署ですね。
公的機関にも顔が効く臥煙さんすげえっす。
その第一試作号として発足した「直江津署風説課」。
そこでの4ヶ月が描かれています。
それぞれの進路
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結構な登場人物が出てきています。
みな5年分の進歩・成長をしているんですね。
ここまで細かく数年後を描いてくれる作品もあまりないので嬉しいです。
バーっとまとめて近況報告しちゃいましょう!
●阿良々木暦(23)
大学を卒業後、警察学校を経て、警察官に。
自身の嫌っていたキャリア組に。
●阿良々木火憐(20)
高校卒業後、警察官に。生活安全課の人気巡査。
暦より一足先に警察官となった。身長は180cm超。
●阿良々木月火(19)
高校卒業後、大学に進学するも1ヶ月で海外の大学へ。
さらに海外の大学もやめ、ダンススクールに通うべくお金を貯めている。
●忍野忍(600〜)
変わらず暦の影に住んでいる。
警察としての仕事を手伝うこともある。
●神原駿河(22)
体育大学に進学。現在はスポーツドクターを目指し(沼地の影響か)、病院でバイトをしつつ勉強中。髪は腰まで伸びている。
●八九寺真宵(10?)
北白蛇神社にて神様として祀られている。
それなりにうまくやっている様子。
●忍野扇(15)
現在も高校1年生として直江津高校に通っている。
暦と再会した時は女性バージョン。
直江津高校の守り神のように迷える生徒をさらに迷わせている。
●千石撫子(19)
プロの漫画家としてデビューしている。斧乃木ちゃんを通して臥煙さんん仕事も手伝っている。現在3作目だが、あまり売れてはいない。
中学卒業と同時に地元は離れている。
月火とは現在も交流がある様子。
●戦場ヶ原ひたぎ(23)
大学卒業後、海外の外資系会社(父親のライバル会社)に入社。
海外でバリバリやっている。暦とは遠距離恋愛。
海外住みの月火とはメル友。
大学在籍時、暦とは2回別れ、2回寄りを戻した。
●羽川翼(23)
高校卒業後、本当に全世界を周り、ボランティア活動で注目され、和製ジャンヌダルクと呼ばれる。
アイドルのようになり、世界的VIPとなり、現在では世界的カリスマとして国際的な要人となっている。
世界の「ツバサ・ハネカワ」。
●老倉育(23)
高校卒業後、暦・ひたぎと同じ大学へ進学。
暦の地元の役場にて働いている。
髪を結わえて、メガネ姿。かつての廃屋を購入しリノベーションした。
いやぁ、ツバサ・ハネカワさん、何者?!w
彼女が動くと世界情勢が変わるってもはや国際指名手配犯だよ。
それにガハラさんと阿良々木くん、何度か別れているようで、なんだか現実っぽいところもあるんですねえ。
そこで就職し遠距離。しかも海外…。うーんこの。
八九寺・斧乃木・その他専門家勢は残念ながら登場しませんでした。
みなさんはどのキャラの変わりように驚きましたか?キャラとキャラの関係性にも変化ありで、一番衝撃だったものをご紹介しましょう。
「あ…、阿良々木、なぜお前ここに…」
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たまたまあった知り合いにこんなこと言われたら、ショックですよね。
でもそんなことが簡単に言えちゃう、だって大嫌いなんだから。
そう、老倉育ちゃん。みたび登場!
なんと、あんなに険悪だったこの二人、なんとなくだけどいい感じになってる!
それもそのはず、大学生のとき保証人などの関係で下宿探しに困っていた老倉さんを7年ぶりに阿良々木家に住まわせていたのです。
そこでまた一緒に勉強したりしていたのですが、それがガハラさんにバレる→別れる。
その後は老倉さんと羽川さんの尽力(脅迫)もあり、なんとか仲直り。
大学生活を3人でエンジョイしていたようです。
!?
3人??
暦・ひたぎ・育…の3人??
こんなことしてたのに。
まじか。最高かよ。
しかし、暦・ひたぎの2度目の別れにより激怒した老倉さんは阿良々木くんと4度目の絶交をしたのでした。
そんなこんながあっての役場での再会。
阿良々木「昼ごはん、一緒に食べない?相談したいことががあるんだ」
こんなこと普通に言える間柄になってたんだね、管理人は嬉しいよ。
老倉「乗ってやるわよ。ランチタイムまでそこで待っているがいいわ。」
乗ってくれるんだw老倉さん気さくw
ちなみに相談とは、ガハラさんと3度目の別れの危機に瀕していること。
これからの将来を見据えて話すうちにヒートアップしてしまったのでした。
このコンビ最高 面白やりとり
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ランチがてら相談にのってくれる老倉さん。
この二人がちゃんと普通に会話してる!!
阿「昔とぜんぜん、風景変わってるんだよな。ショッピングモールもできてるし。おごるから」
老「お前に奢られるくらいなら、死を選ぶわ」
ツンデレってるなぁ
阿「ご飯に誘ったのは、やっぱ驚いたからだよ。お前が生きて…おっと、お前が役場で働いていたことが」
老「生きていたことに驚いてるんじゃないわよ。誰が死ぬか」
阿「誰が死ぬか。お前がそう言ってくれると心底嬉しいね」
食い気味のツッコミw
阿「はーあ。僕、お前のことが好きだったらよかったのに」
老「なんだその気持ち悪い台詞は。私の気分を害したことを死んで詫びろ。私はお前が嫌いでよかったと、いつでも心から思っているわよ」
いいぞーw
阿「で、老倉。どこに住んでるんだ。どこを借りてるんだ」
老「執拗に私の住所を気にするんじゃない。放火を企んでいるのか。通報するぞ」
阿「僕が警察だけどな。なんならそこにポリスボックスを設置するから」
老「余計なことをするな」
阿「交番のお巡りさんに、重点的に見回ってもらうことくらいなら、本当に頼めるぞ。それくらいの人脈はある」
老「私を守るため?それとも私を見張るため?」
阿「マジで心配なんだよ」
老「うるさい。心肺機能を停止させろ」
これなんか向かい合って飯食べながらやってると思うとめっちゃ可愛い(笑)
阿「あいつ(戦場ヶ原)も気にしてたぜ?卒業後のお前がいったいどうなったのか」
老「どう路頭に迷ったのか気にしてたんだろ」
阿「否定はできないんだけど」
老「しろ。否定を」
老倉さんおもろい
老「お前が今の仕事を辞めて海外に移住してから破局したらいいのに…」
阿「密かな願望がだだ漏れているぞ」
老「願いを人に言うことで、叶わなくしようとしているのよ」
阿「願いを本人に言うことで、お前が敵わない奴になってる」
老「決別だったらいいのに」
阿「お前は僕について、何も願うな。よろしくさえお願いするな」
二人ともイキイキしていますねw
阿「そうなるとお前は僕が移住するほうがいいって思ってるわけだ」
老「いえ。お前が死ねばいいと思っているわ」
阿「僕はお前と話すのが楽しくてしょうがないよ。これから毎日、役場に通ってもいいか?」
老「そんなことをしたら、職権を乱用してお前の経歴を抹消する」
阿「マジの職権乱用をするな。乱用じゃなくて乱心してるよ、お前。普段から」
老「真面目な話をしていい?私の願いは、お前が移住したあと破局して、お前が海外で路頭に迷うことなのだけれど」
阿「真面目な話っていうか、シリアスな話になってるぞ。お前の性格が」
老「この場で結論を出さないでよね。私に責任が生じちゃうから。事後報告だけして。また笑いたい。笑顔を頂戴、私の道化師さん」
阿「……」
老「何よ。私には職権乱用してお前の個人情報を収集することだってできるのよ。私を犯罪者にしたいの」
阿「したくねえよ。お前に手錠をかける未来がばっちり見えてしょうがないよ。それを避けるために辞表を出したいよ」
老「実際、私の意見なんてあんまり参考にしないほうがいいわよ。さっきも言った通り、私だって、まだお相手がいるわけじゃないんだから」
老「もしも、三十路を過ぎてもお互い独身だったら…」
阿「だったら?」
老「お互いに絞め殺し合いましょう」
老倉さん劇場マジ最高
ラストシーン
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別れの危機に瀕した阿良々木くんの出した答え。
かつての恩人・友人・後輩の変化に感じた違和感。
阿良々木くんの彼らしさ、それこそ、全力で生きること。
今、目の前にあるものに全力で向かっていくこと。
それを失っていたからこそ、友人や過去の自分に劣等感や罪悪感を抱いていた。
全力で生きる、を決めた彼の答え。
「警察を辞めなくとも、厳しい海外派遣制度を突破し、海外で活躍する立派な警察官を目指す、彼女と一緒にいるために」
でした。
そして喧嘩していたひたぎさんも同じことを考えていたようで
「正式にチームのマネージャーになる条件として、日本支部の設立」
を決めていたのでした。
あれ?すれ違い?
それでも互いが互いを思いあっての決断。これからのことはこれから考える暦くんです。
そしてオフシーズンの最後は海外移住のための語学力チェックで締めています。
「I LOVE YOU」
「暦、蕩れ」
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